引き続き、今度はギアケースの組立てです。

このシャーシは様々な長さのビスが使われています。メンテ等でバラす時は、外したパーツにそのままネジを軽く止めておくとサイズ間違いが無くなります。
サイズ間違いのままにすると、プラパーツに負担がかかって変形したり、ベアリングを圧迫したりとその弊害は想像以上に大きいものがあります。
特にギアケース周りは注意が必要です。

さて、TA-05組立ての次の難関、エキセントリックカムです。
このパーツを回転させる事によってベルトのテンションを調整出きるのですが、ついやってしまうのが、左右で逆に調整してプーリーが斜めになってしたり、あるいは前後で間違って調整して、前ベルトは丁度良いのに後ろベルトはタルタルになってしまう事です。
え?私だけですか?そうですか、ハイ・・・。

正しくは、シャーシを横から見て、モーターのある方向に印を移動させるように回転させるとベルとテンションが上がり、逆だと下がります。
決まった位置にマーカーで印を付けておくと判りやすくなります。

次は足回りです。
ラジコンカーの命とも言えるのが、スムーズなサスペンションの動作です。
TA-05は若干サスアームやナックルの突合せがキツくなっています。
また、個体差もあるのでしっかり調整してあげます。



リアナックルとサスアームが当たる部分は結構削ります。キツいくらいなら多少のガタがあってもスムーズに動くほうが良いです。
ヤスリを使って少しづつ切削、組み立てて動作確認、これを繰返してベストな足回りを作ってください。
サスピンの通る穴は、3ミリの丸ヤスリを通すと回転がスムーズになります。



シャーシが樹脂製なので、リバウンド調整用のホロ―ビスが当たる所には折ったカッターの刃を接着して削れるのを防ぎます。こうすることで、走行を重ねるうちにリバウンドが変わってしまうのが防げます。

次はステアリング周りです。
組み立て図通りに組めば問題無い・・・と思いきや、タミヤにしては珍しく、組む時に間違い易い箇所があります。
部品番号K7というステアリングワイパーのパーツですが、裏表を間違えるとステアリングが切れなくなります。非常に判りづらいのですが、凹んだ部分にちょっとした出っ張りがあり、それが表になるように組むのが正解です。(写真○で囲んだ所。クリックで拡大します。)

フロント周りは唯一オプションパーツを使用している所です。
サスピンホルダー(ブルーのパーツですね)は、クラッシュでちぎれてしまう樹脂パーツに変えて使用。そんなにハードなクラッシュするなよ・・・
サスピン幅や高さが選べるようにいろいろなサイズのあるこのパーツですが、ノーマルと同じ位置の1Aを使用しています。サスアームのガタも減るので一石二鳥です。

ユニバーサルシャフトはステアリングを一杯に切った時でも回転の伝達がスムーズです。
もちろん、標準のドッグボーンでも問題はありません。ただし、ジョイントカップとのクリアランスが取れていないとデフジョイントを圧迫してボールデフが緩む事があるようです。クリアランスはウレタンブッシュで調整するようになっていますが、ドッグボーンが路面と水平になった状態で左右に0.5〜1ミリ位遊びがあるように調整すると良いようです。

ステアリングサーボを搭載します。
指定ではサーボの耳下半分をカットするようになっていますが、カットしすぎると強度が落ちてしまいます。なるべく強度を保つよう、リブを残してカットします。
サーボのサイズによっては取り付け孔がギリギリになる場合があるので、写真のようにワッシャーを噛ませてしっかり固定します。



そのままシャーシに搭載すると、サーボの耳が大きすぎてシャーシに当たり、斜めになってしまいます。そこでシャーシ内側の取り付け部を少し削り、外側取り付け部にはスペーサーを噛ませてシャーシと水平に取り付くように調整します。