次はいよいよミニクラスの予選2回目です。泣いても笑ってもこれで決勝進出が決まります。
リザルトを見ると、1回目の予選でトップの8人が9周を叩き出しています。この中にはポートアイランダーの仲間、のれさん、Mr.Kさん、Takeちゃんが入っています。この3人はおそらくAメイン進出は間違い無いでしょう。
他人なのに、勝つ事がものすごく嬉しく思えるのは一緒に苦労してきた仲間だからでしょうか。
ポートで走りこんだ日々鮮やかに思い出されます。
しかしそんな思いばかりに浸っている場合ではありません。私の予選1回目の結果は、8周を2分と17秒。
下手をすれば7周台のペースです。このままでは下位決勝なしメイン落ちの可能性もあります。

カミさんが持たせてくれた酸素含有ウォーターを飲んで頭を冷やします。

”うん、楽しもう!”
あれだけ頑張ってきたんだ、どんな結果でも悔いは無い!

幸い勝機はありました。

再び操縦台。そしてスターティンググリッドは前列。

「フッフッフ、前列に並んだ時点で私の勝ちだ。君たちは2分後のゴールまで、ロードスターのテールを見続けるのだ!!」

気合を入れるために、ちょっと悪役っぽい台詞が決まった自分に酔いながら、スタートの合図を待ちます(大汗。)

「ドライバーズ・オ〜ンザ・ト〜ン。」
全ての意識を左手人差指に集中して・・・・

「プー!」

ロケットダ〜ッシュ!!


M-04のリアトラクションにモノを言わせ、1コーナー目指してフル加速します。
予測どおり、スタートでついてこれるM-03はいません。
慎重にじわりと引きずるようにスロットルを戻し、ステアリングを切り込んでコーナーに進入、早めに向きを変えて直進状態になった所で再びフルスロットル!コーナーとコーナーの間のわずかな直線でも開ける!開ける!!開ける〜!!!
追いついてくる後続無し!
「トップはピンクのロードスター、木村選手!」
アナウンスされて更に気合が入ります。
おおっと、攻めすぎてパイロンジャンプ!っと、コケる寸前ステアリングはニュートラル!!
なんとか立て直します。
危ない危ない、クラッシュしたら折角決まったスタートが台無し。後続はついてこないようだし、すこし抑えて、と・・・・。

パイロンから少し間隔を取って、慎重にコーナーを回ります。
それにしても、M-04ってクルクル向きが変わって面白い!こんなクルマでレースが出来るなんて最高!
そう思って調子良く走行を続けると、いつの間にやら残り10秒のアナウンス。その時点で、計測ラインまでコーナー4つ。

・・・あれ?9周に届かない!?慎重すぎたかッ!?

慌ててスロットルを絞ります。
「2分終了〜!」の無情なアナウンスと同時に計測ライン通過。

さあ、トップゴールはしたけれど、結果はど〜だぁ!!
9周に2秒届かずこっちもBメ落ちです!!!(泣笑)
さ〜て、今度はやまぽんさんの出番ですよ、フフフフ。

仲間を見守るTakeちゃんシブっ!
(すんません、こんな写真ばっかで・・・(汗))
やまぽんさん、今までに見せた事の無いようなアグレッシブな走り!パイロンタッチもものともせず果敢に攻めます!
スライド気味のお尻をカウンターで逃がし、綺麗なラインで立ち上がります。

ポートアイランダーの中で、この日一番走りが変わったのが彼でした。

ツキイチラジラーの彼ですが、去年タミグラが終わった時、必ず今年も一緒にここに来ようと誓ったほど熱い漢。

アンタと一緒に闘えてオイラ幸せだゼ!